クールで不器用な君。
「美味しかった。」
「お粗末さまでした。」
今更かもしれないけど、今の私たちってまるで夫婦みたい、なんて将来本当になれたらいいな。
っていうのは、わがまま....かな。
もしそうなったとしたら_________
「瑠璃どうしたの、なんかニヤけてるけど。」
「な、なんでもない!」
「そんなことよりさ、最近前にも増して瑠璃に告白する男が増えたのはなんで?勿論断ってるよね?」
そんなの断ってるにきまってるじゃない!
それに
「そういう藍くんだって女の子に告白される回数増えたよね!?」
「別に告白される回数が増えようが、俺は目移りなんてしないよ。だって、瑠璃に対するこの想いに絶対に変わることはないってわかってるから。」
「うぅ....藍くんはなんでそうサラッとかっこいいこと言っちゃうかな。ズルいよ。」
「瑠璃だってそんな真っ赤な顔してたら、誘ってるようにしか見えないんだけど?」
「そんなことないもん。」
「ねぇ、キスしていい?」
藍くんは私の頬にそっと手を添えてそう言った。
「ダメって言ってもするんでしょう?」
「そのつもり。」
重なった唇は熱く、どちらかともなくお互いの唇を求めあった。
「今夜は覚悟しておいてね。」
「はい........」
END