クールで不器用な君。
その日の昼休み、早速あの二人のもとへ行った。
「瑠璃ちゃーん、あと七瀬!」
「どうしたの?」
「俺は、ついで?」
「あぁ、まぁ。」
「あっそ。で?」
「今度の土曜日さ、真中と俺と一緒に遊園地行かないか?」
「裕美ちゃんが?」
「そそ。なんか最近七瀬とばかりいてさみしいんだとさ。」
「そっか、なら行こうかな。あ、七瀬くんも一緒でいいかな?」
「いいんじゃね?どうせ来るなって言ったって来るんだろう?いつかのときみたいに俺達の後ろを……。」
勿論あのときのことは気づいていたとも。
まさか七瀬があそこまでするとは思わなかったけどな。
「ごほん。で、何時どこで待ち合わせ?」
「じゃあ、10時に駅前な。」
「雄太くん、楽しみにしてるね。」
「おう。」