クールで不器用な君。





「だから今こうやって______」





俺の言葉はそこで切れる。





いや、遮られて言えなかった。






「おまたせ。そろそろお昼時だし、飲み物のついでにホットドッグも買ってきちゃった。」





「る、瑠璃ちゃん、早かったね。」





やば、声が裏返った。




「…………。」





黙る真中。





「あ、タイミング悪かったかな。ごめんね?」






瑠璃ちゃんは察したのであろう。





「いや、大丈夫、うん。」





「はい、佐伯の分のコーラ。」






「あ、サンキュ。あとで金払うわ。」





「ん。」






その後真中との会話は一切なかった。




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