クールで不器用な君。



「キスしたりない。........ん。」




何度も何度も唇を押し付けてくる瑠璃に、こっちが気が狂いそうだ。




「ストップ。」




「どう....して?」




泣きそうな顔でそう言ってくるもので、俺の理性も危ない。





「どうしても。」





「ぬぅ........。」





膨れた顔をして、俺を見つめる。





我慢....我慢....





「最後に1回....ダメ?」




うっ



こんなこと、滅多にないことだし....いい、よな。





「1回だけね。」




自分の欲に押し負け、許してしまった。





触れるだけのキスをした途端すぴーすぴーと寝息が聞こえた。






「はぁ、寝た....か。」








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