クールで不器用な君。



そのあと、七瀬くんは帰りのHR直前になって、やっと帰ってきた。



昼休みが終わっても帰ってこないもんだから、不安になってしまった。




「七瀬くん、どこに行ってたの?」




「屋上。日向ぼっこしてたらいつの間にか寝てた」


いつも屋上にいるのかな



あれ?屋上の鍵って開いてたっけ?



まあ、いいか



「そうなんだ。なんか七瀬くんらしいね」




まだ、あまり七瀬くんのことは知らないけど、なんとなくそう思った。




「そう?」





と小首をかしげる姿がちょっぴり可愛いと思ってしまったのは言わないでおこう。


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