クールで不器用な君。




電車に揺られ再び元の駅の戻ってきた。




あれ、雄太くんってこの駅だっけ?




「雄太くんってこの駅だったの?」




「いや、俺はもう一つ先。」




じゃあなんで?




「なんでって顔してるね。」




「うん、まぁ。」




「家まで送ってくってこと。」




「え、でも……。」




「いや、今日は俺が付き合わせちゃったわけだし、最後まで男の役目を果たさなきゃ。」




「ありがとう…。」




空が暗くなり始めた中、私たちは肩を並べて道を歩いた。




< 86 / 269 >

この作品をシェア

pagetop