クールで不器用な君。



昼休み、寝ていた七瀬くんを放置して裕美ちゃんと食堂に来ていた。



「実は、昨日雄太くんと水族館に行って来たの。」



「へぇ〜。って、え⁉︎昨日⁉︎」



「うん。結構楽しかったよ。雄太くんの良い所も知れたし。でも……一つ疑問に思ってることがあって……。」



「なに?」



「なんで七瀬くんが居たんだろ…ってこと。」



「ぶふっ。けほっ…。」



裕美ちゃんは飲んでいたものを噴きかけた。


「大丈夫!?」



「大丈…夫。それより、七瀬が居たってどういうこと?」



「水族館で__________ってな感じで。」




「はぁ!?」




「なんでも、来たくなったから〜とからしいけど。これって偶然?運命?」




「偶然でも運命でも無いわよ。」




じゃあ何だって言うんだ。




「じゃあ何?」



「それは…まぁ、会ったのは偶然よね。でも……(それはきっと、七瀬が瑠璃たちを尾行していたからそこに居たんだろうな。)」



「でも?」



「やっぱ、なんでもないわ。」




「?」




なんだったんだろう。





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