True Love
結奈side
『迷惑かからないって……』
おばさんにいろんな話を聞いたあとだったから
余計に引き下がるわけにはいかなかった。
『…………。
違うよ……迷惑とかの問題じゃないよ……』
そう伝えて、私は私にできる精一杯で日向を抱き締めた。
私の方が小さいから、
日向がしてくれるみたいにはできなかったけど、
すこしでもこの思いが届くように。
日向の顔はあまりよく見えなかったけど、
引っ付くと、その体はすごく冷たかった。
『……な……結奈。濡れるから…』
『……いいもん……』
『……よくないだろ。もう、とりあえず傘『……おばさんに凪葉くんの話教えてもらったの。』
……そのとたん日向が拾い上げてくれた傘が再び地面に落ちた。
『……そう……』
『……私……叶多みたいに、うまく答えてあげられないけど……
美妃ちゃんや結羽くんみたいに日向のこと笑わせたり、楽しませたりできないけど……
……でもっ……いつでも……何回でも話聞くから……っ
できるこてなら……なんでもするからっ
……だから、、そんな顔しないでよっ……』