True Love




『なぁ、叶多。
結奈おそくない?
俺そろそろ下行かないといけねぇんだけど』


『たしかに。
どうしたんだろうな、結奈』


『それに最近顔色悪くなかった?』

『お前も気づいてた?
なんか、やらないといけないことがあるからって
徹夜してたらしいぞ』

『結奈が?
そんなになにがしたかったんだか』

試合のための

アップを終えてつかの間のだけど、
いつも三人でこうして話してたんだ

結奈を待ってる間

あいつがしてたのはほとんど
バスケの話

それしかないのかってくらいに(笑)

その時に俺らのすぐ後ろの階段から

結奈の声が聞こえてきた


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