True Love
私は、黙ってあけかけた
ドアを閉めた
私たちに見せることはなかった
涙を必死に隠すようにして
お父さんと話していた日向
『もう、どうしたらいいのかわからない』
『バスケが無くなったらなんにも残らないかも』
そんな言葉ばかりが
日向から出ていたんだっ
ばかだった
私がないてばっかりいたから
日向は…
日向は誰かに弱味を見せたり
こらえてた涙をながすことすらできずに
溜め込ませてたんだって
なんで気づかなかったんだろう
気づいたらひとりで屋上に来ていた
雲ひとつない青空のした
わたしはそれが眩しすぎて
見上げることもできなかった
ただみえるのは
病室で始めてみた君の涙だけだった