True Love
どれくらいそこにいたのかな
青かった空もすっかり
赤くなってきていた
そういえば、叶多になにも連絡してなかったな…
でもなぜか動く気になれなくて
ただ頬を伝う涙だけが
時間の動きを明らかにしてくれていた
『ごめんね…ごめんね日向』
ガチャッ
『結奈っ
よかった、やっとみつけたよ』
叶多がきた
驚いたことに日向もつれて
『どこにもいないから心配したんだぞ!
日向に聞いても知らないって言うし』
『ごめん…』
『いいよ!それよりそろそろ帰ろうぜ
な、結奈』
『やっ…先にかえって…て』
『どうした?』
叶多たちが心配したのか
座り込んでる私の方へ歩いてきてる音がする
『だめっ…』
こないで、来たらまたないてるのがバレてしまう
『結奈?』
『叶多は…いつから?』
『は…?何が?』
『日向が…無理してるって…
気づいてたのっ?…』