True Love
『でも
バスケできなくしたのは…ほとんど私だもん…』
叶多の優しさは身に染みてわかってる
あれは事故
そういってくれてる
でも、あの涙をみちゃったから
その言葉に簡単に甘えるわけにはいかない
そのときだった
『結奈。
おれは大丈夫だよ』
日向の優しい声。言葉。
『たしかに、
バスケがもしなくなったら、なんにも残んないって落ち込んでたよ。
でもさ、ほんとにそれだけだったら
叶多や結奈の前でも
わらえてるわけないだろ』
私には…すぐに日向の言葉の意味を理解することはできなかった
『…でもっ… 』
『結奈や、叶多が毎日
きてくれたからさ。
頑張ろうっておもえたんだよ』
『結奈。
日向さ、たしかに無理してたけど、
おまえや、俺とはなしてるときは、
けっして作り笑いをしてたんじゃないよ?
ちゃんとわらってた』
笑ってた…
あれは…ほんとの笑顔だったの?