True Love




結奈side


うーん、あの本どこだろ~
わたしは今ある本を探して図書室でいるの


早く見つけて帰んないと…
今日一緒にかえれる人いないし…

『はぁー……いつになったら仲直りできるんだろ…』

誰も答えてくれる訳じゃないのに
ついつい声に出してしまう


"『冷たっ!!何すんだよ七瀬!』"


その時、図書室の近くの水道から
日向の声が聞こえてきた
見てみたら


日向と、マネージャーさんが
仲良さそうに…
笑いながら…そこにいた


日向の笑顔、久しぶりに見たかも…

やっぱり笑顔の方が似合ってるのに…

なのに、その隣にいれないことが嫌だった

あんなことを言わなけば
今ごろはわたしのとなりでも笑っていてくれたのかな


なんてかんがえてるから…


自然と目から涙か零れてしまう



『も…やだっ…なんで…』

なんで、涙はとまってくれないの?…

そんな自分が嫌で
図書室の隅でしゃがみこんで誰にも気づかれないように泣いた


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