True Love


結奈side

風の音

暗闇のなかに見える街灯の灯り


そのすべてが怖かった


何度も立ち止まりそうになった


学校をでて少ししたところで

『ねぇねぇそこの高校生のおねぇちゃんっ♪
俺と遊ばない~?』

髪を染めていてピアスがたくさんあいてる人に
話しかけられた



『…ビクッ… 』

や…やだ…

『そんな怖がらないでさぁ~』

どんどん距離をつめてくる

『やっ!!』

それが怖くて、つい突き飛ばしてしまった


『あ"?ってめぇ、何してくれてんの?』

腕を引っ張られ
壁に肩から激突した


…別に、それがものすごく痛かった訳じゃない
だけど、目の前の人が怖くて

…怖すぎて…

足に力が入らなくてたてなくなった…

しかも、そのひとが
睨んできて

体の震えと、涙が止まらない


『あーあ、泣いちゃった(笑)
おれ、すぐになくやつ嫌いなんだよのね

だからさ、とっとと泣き止めよ』


そういいながらも、
涙が止まる様子もないわたしを見て

『うぜえっつってんだろ!』


そういいながら、左手をおもいっきり引っ張られて
連れていかれそうになる



やだっ…怖いよっ…

助けてっ…


日向っ

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