あなたへ。
お姉ちゃんは体を起こす。
「何って、しおのこと待ってたのよ」
「私のこと?」
お姉ちゃんはまたニヤニヤ顔になる。
「で、で、で、どうよ?」
「どうって?」
「彼氏と」
「彼氏?」
「だから村上拓也」
「どうって言われても……」
「キスした?」
私は慌てて首を振った。
「な~んだ。あ、じゃあ手はつないだ?」
もう一度首を振る。
「手をつないだこともないの?」
「うん」
お姉ちゃんは不思議そうな顔をする。
「あんた達、本当に付き合ってんの?」
「付き合ってない」
「付き合ってないの?」
「うん」
お姉ちゃんは何それって感じの変な顔をする。
「じゃあ、何で毎日会ってんのよ?」
私は首を傾げる。
「帰ってくるたびに連絡取ったりしてるのに、付き合ってないの?」
「うん」
それからお姉ちゃんは私の顔をじっと見て、
「しおは彼のことどう思ってんの?」
「どうって?」
「だから、好きなの嫌いなの?」
私は少し下を向く。
「よくわかんない」
「なにそれ?」
お姉ちゃんはため息。
「じゃあさあ、しおは彼と一緒にいると楽しいの?楽しくないの?」
「楽しい」
「彼ともっと一緒にいたいと思う?思わない?」
「…思う」
「彼と一緒にいないとき、彼は今何をしてるんだろう、って考える?考えない?」
「……考える」
「もし彼に、しおじゃない彼女が出来たら、しおは喜ぶ?それとも悲しくなる?」
「………悲しくなる」
「なんで?」
「…………たぶん、」
「たぶん?」
「……………私だけを見てて欲しいから」
お姉ちゃんはニヤリと笑う。
「好きなんじゃん!」
「…たぶん」
「たぶん?」
「……絶対」
それからお姉ちゃんはプッと吹きだした。
「しお可愛い~!」
私は顔が真っ赤になったと思う。
「でも、……」
「でも何よ?」
「私、」
「私?」
「今まで誰かを『好き』になったこと無いから、」
「無いから?」
「本当にこの気持ちが『好き』って言う気持ちなのかわかんない」
お姉ちゃんはまた吹きだした。
「アハハハ!あんた何歳?まるで思春期の子みたい!」
私は恥ずかしくてうな垂れる。
「何って、しおのこと待ってたのよ」
「私のこと?」
お姉ちゃんはまたニヤニヤ顔になる。
「で、で、で、どうよ?」
「どうって?」
「彼氏と」
「彼氏?」
「だから村上拓也」
「どうって言われても……」
「キスした?」
私は慌てて首を振った。
「な~んだ。あ、じゃあ手はつないだ?」
もう一度首を振る。
「手をつないだこともないの?」
「うん」
お姉ちゃんは不思議そうな顔をする。
「あんた達、本当に付き合ってんの?」
「付き合ってない」
「付き合ってないの?」
「うん」
お姉ちゃんは何それって感じの変な顔をする。
「じゃあ、何で毎日会ってんのよ?」
私は首を傾げる。
「帰ってくるたびに連絡取ったりしてるのに、付き合ってないの?」
「うん」
それからお姉ちゃんは私の顔をじっと見て、
「しおは彼のことどう思ってんの?」
「どうって?」
「だから、好きなの嫌いなの?」
私は少し下を向く。
「よくわかんない」
「なにそれ?」
お姉ちゃんはため息。
「じゃあさあ、しおは彼と一緒にいると楽しいの?楽しくないの?」
「楽しい」
「彼ともっと一緒にいたいと思う?思わない?」
「…思う」
「彼と一緒にいないとき、彼は今何をしてるんだろう、って考える?考えない?」
「……考える」
「もし彼に、しおじゃない彼女が出来たら、しおは喜ぶ?それとも悲しくなる?」
「………悲しくなる」
「なんで?」
「…………たぶん、」
「たぶん?」
「……………私だけを見てて欲しいから」
お姉ちゃんはニヤリと笑う。
「好きなんじゃん!」
「…たぶん」
「たぶん?」
「……絶対」
それからお姉ちゃんはプッと吹きだした。
「しお可愛い~!」
私は顔が真っ赤になったと思う。
「でも、……」
「でも何よ?」
「私、」
「私?」
「今まで誰かを『好き』になったこと無いから、」
「無いから?」
「本当にこの気持ちが『好き』って言う気持ちなのかわかんない」
お姉ちゃんはまた吹きだした。
「アハハハ!あんた何歳?まるで思春期の子みたい!」
私は恥ずかしくてうな垂れる。