切美


そこで、目を覚ました。体が熱い。胸の鼓動が激しかった。剛は、頭を抱えた。


「何してた、おれ?」声が震える。「夢の中で、何してた?」


何かの間違いだと思いこもうとした。だが、その感情は、すでに勢いよくあふれだしていた。




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