いつまでも君を想う〜一途な君に一途な恋〜


激痛と戦いながらも、あたしは叶斗くんと十字架の前に立つ。





「聖奈…すごくきれいだ」





そういいながら、ゆっくりとあたしの頬に手を添える。





「叶斗くんだって…すごくかっこいい。
でもどうしていきなり今日式をあげたの?」






式を挙げるなんてあたし聞いてなかったし、結婚なんてする前に死ぬと思ってた。





「これは正式な式じゃない。いわゆる結婚式(仮)ってやつかな。けど、どうしても聖奈に味わわせたかったんだ。だから
バイトしてお金貯めて、用意したんだ。
宮崎も小宮も直哉もバイトして協力してくれた。中々会えなくてごめんな…」







そういうことだったんだ…。





あたしバカだなぁ…





なんでバイトはじめたんだろうとか、会うのいやになったのかなとかそんなことばっかり考えてた。





だけど叶斗くんは…いや、みんなはあたしのために働いてまで用意してくれて。





自分の苦労して働いたお金をあたしのために…




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