たとえばアナタと恋をして
11*
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気がつけばカレンダーは12月になっていて。
晃といた頃はまだ半袖着てる時もあったよね、なーんて思いつつ、あたしは今キーマカレーが美味しいと話題のカフェにいる。
何でそんなことを思い出しているかと言うと、目の前に遥南ちゃんがいるからだと思われ。
どうして遥南ちゃんとカフェにいるかと言うと、あの飲み会で遥南ちゃんや祐太君といつの間にか連絡先を交換していた陽菜乃のところに女同士相談にのってほしい、と遥南ちゃんから連絡があり。
急遽集まることになったのに、彼氏が熱を出したとかで、『行けたら行く』という、まさかの小粋な悪女発言が飛び出し。
仕方ないのであたし一人で遥南ちゃんの相談とやらに、つきあう羽目になり。
とりあえず、目の前のメニューボードを、無意味に繰り返し熟読する、という今すぐ帰りたい事態に。