たとえばアナタと恋をして

「こっわーーーーーーー!」


ロッカー室に、陽菜乃の絶叫が響き渡る。


「ストーカーじゃん、なにそれなにそれ」


「いや、朝だし……」


「明るさに騙されちゃだめーっ!つか、何故肩を持つ?」


陽菜乃の迫力に、たじたじになるあたし。


「いや……肩を持つつもりはないけどさぁ」


「だってキモくない?しかも……ねぇ」


「うん……あいつの弟」


「ありえねーよバカって早めに言っておかないと刺されるんじゃない?」


「怖いこと言わないでよー!!」


「言っても刺されそうね」


「やーめーてーよぉお!」



ガチャ
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