たとえばアナタと恋をして
はぁ、ともう一回ため息をついて、ロッカー室を出る。


晃と話をしたくても、また更に誤解されたらどうしようと思い、すくんでしまう。


第一、いつ会えるかも分からないし。



あーーーーぁ。


この世の中には、色んな苦しみと戦っている人がいるのは分かってる。


あたしのこんな悩みなんて、本当にちっぽけで、うじうじするだけ無駄だ、とも思う。


……だけど。


今現在『あたし界』においては断然トップの一大事。


あーぁ。


これからどうしよう。



とりあえず、仕事仕事、とほっぺたをパンパン叩いて歩き出す。
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