たとえばアナタと恋をして
「………………マジか?」


「マジですけど」


「……嘘ついたら奢れよ、焼き肉」


「晃そんなに焼き肉好きじゃないじゃん……」


「奢られるとなったら別だ」


「いーよ、いくらでもゴチりますよ。その代わり、本当に居たら……」


「よーし待っとけ!動くなよ!!」


プッ……


切れたー!!なんて自己中な。


でも、何だか知らないけど晃がテンパっていたお陰で、変に構えることなくいつも……いや、前みたいに話せた感じ。



とりあえず、『待っとけ』って……仕事中でしょうに……


話せた嬉しさと、緊張感からか、何だか余計に熱くなったような身体をあたしはもう一度横たえた。
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