たとえばアナタと恋をして
「で。滅茶苦茶な始まりだったけど、本気で付き合ってくれって言おうとした時に、夏生に……『好きでもない人とこんな関係おかしい』みたいに言われて」


……言いました。はい、あたし言いました。あのときは、晃に惹かれる自分に、気づかなくて……なんて、今更……。


「俺、物凄いショックで。当然なのに、そういう関係だったのに、もう予想以上にへこんじゃって……あの場から逃げ出して」


そんな……。


「で、どうにか少しずつ浮上して、夏生とはこれまで通り友達としてやってって、俺はこれまで通り沢山の女の子とチャラチャラしてればいーんだ、と、道筋を立てて立ち直りかけて」
< 199 / 204 >

この作品をシェア

pagetop