たとえばアナタと恋をして
「そしたら……お前が元カレのことまだ好きとか飲み会で言い出すから」


「だから、それは……」


「うん、もう、今は分かった。でもその時は、経験ないけど頭を鈍器で殴られた感じがして」


「……あたしは、うまく晃に気持ちを伝えられたと思ってたよ……その上でふられたと」


晃が、ふっと笑う。


「……俺達、何やってるんだろうな」


「……そ、だねぇ……」


「すれ違いぶりが、中2だよな」


「……中学2年生の、倍以上生きてんのにね」


「そういう事言うなよー!!」


言いながら、晃が柔らかくパンチをしようとする。


それを両手で受け止めようとして……


「隙あり!」
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