たとえばアナタと恋をして
「きゃはははははは!や、やめてーーーー」


晃の腕をすり抜けて、隣に座って、一息ついて。


幸せ過ぎて、どうにかなりそう。






「あ、そうだ。この間の続き」


晃があたしの右隣で不意に言う。



「……何?」


「夏生の好きなとこ」


「……?」


「丁度、キスがしやすいサイズ」


言い終わると同時に、



ちゅ。


唇に、柔らかい感触。


突然過ぎて、固まるあたし。
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