たとえばアナタと恋をして
「ごちそーさまでしたっっっ」

男子小学生のように元気一杯言いながら、両手をパンと合わせる。

「…お粗末様でした」

ぴょこ、と頭をさげ、あたしまで思わず挨拶。



おままごとみたい。


あー、あたし達、今、壮大なスケールのおままごとをやっているんだな。

晃が彼氏の役で、あたしが彼女の役。


晃が

「だー、マジでうまかったーーーーー!」

と言いながらラグマットの上でごろごろしだす。


お皿を下げながら、紅茶でも淹れようかな、と考える。

穏やかな時間。


あぁ、幸せ。


なんだこれ。


あたし、今日何回幸せを確認すれば気が済むんだろう。
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