たとえばアナタと恋をして
どこら辺が本気かと言うと、ちゃんとした陶器に入っていて。

プリンも、見るからに卵たっぷりの手作り系。
生クリームも、フルーツも、チョコレートみたいな塊も、一つ一つがキラキラしていて……


これは、お高い。

ご褒美系。

きゃーーーーー!!


あたしがプリンアラモードに気をとられていると、晃の声が再び耳に届く。



「だから。ごめんな。俺、彼女出来たんだ」


……きゃーーーーー!!

本気のプリンアラモードの何倍も、キャーですよ……。


そうかぁ、この関係は……晃も、周りにそうやって言うってことなのか。


なんか、改めて凄いことしてるな、あたし。




「うんうん、そうなんだ。でも……うん、付き合ってるんだ。うん、ごめん」


晃の電話相手は怒っているのかな?

きっと、晃の事が大好きなんだよね。
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