夢想い~キミオモイ~
「初対面の人を笑うなんてサイテー」
その場から立ち去ろうと思った。
「ちょっと待ってよ変人さん」
変人・・?
それは私のこと?
笑うわ変人扱いするわ・・・ホントに最低なヤツ。
キッと睨みつける。
「ちょっそんな睨むなよ」
「あなたが笑ったからでしょ!?」
「だっておもしれぇもん」
反省の色がない。
まだ笑い続ける。
「私帰る」
そう言い放ち、彼を背に向け歩き出した。
「まぁちょっと待ってよ」
その声がとても近くに聞こえた。
まるで耳元で囁くかのように。