夢想い~キミオモイ~

どこかで聞いた。

こういうときは相手の目をジッと見るのがいい。

絶対に諦めるから。

私はそいつの顔をジッと眺めた。


「な・・なんだよ!」


私は言葉を返そうともせず、そいつをただじっと見る。

彼はプイッと目をそらす。



「・・・し・・」

「し?」

「信璃・・・」

「しんり?」

「///言ったんだから言えよ!」



少し顔を赤らめる。

目を合わせてくれない。



「未羅・・・」

「みら?」

「そ、未羅」



平然と言うとは逆に、心臓はバクバクだった。

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