夢想い~キミオモイ~
「は・・ハァ?似合うわけないし!」
ありえないありえないありえない!!
今更どうすれば女になるわけ?
「そんで、女子らしい夢を持ったりとか」
「夢なんてない」
冷たく言い放ってしまった。
それを強調するかのように冷たい風が吹き抜けた。
舞う桜も地面に落ちていく。
「ご・・ごめん」
すぐに私は謝った。
信璃にやつあたりなんて悪いね。
でも夢なんて本当にないんだから。
「夢はあった方がいいぜ?」
夢・・・・
そんなものいつ持ったかな?
いつから失くしたかな。
もう昔過ぎて忘れてしまった。