夢想い~キミオモイ~
そこで信璃の言葉が止まった。
顔も俯いていた。
「それで・・・どうなったの?」
聞いちゃいけないとわかっていながら私は尋ねてしまった。
怖い・・・聞きたくない。
本当に後悔したかもしれない。
すると信璃は私の目の前まで歩いてきた。
頭にポンと手を置く。
目の前に立つ信璃に胸はドキドキ。
まるで悪いことをしているのかのよう。
「マジで信じてるわけ?可愛い~」
私の髪をクシャッと撫でた。
少し前のドキドキなんて消えていた。
「・・は?」
その言葉に、私は耳を疑った。
嘘でしょ?と言うように信璃を見返す。
「今・・・なんて言った?」
「信じてるわけ?って言ったよ♪」
またクシャッと髪を撫でる。
嘘だよ♪と笑いながら。