夢想い~キミオモイ~

大通りにはたくさんの生徒の姿。

その隣にはお母さんやお父さんの姿。

親は子供の面倒を見たがり、子供はそれに軽く反抗する。

「ガキじゃない」と。

そんな微笑ましい姿を私は眺める。


『貴方は幸せなんだ』


そう心に思いながら。




親が来なくなったのはいつからだろう。


小3の授業参観の時にはもういなかった。


小学校の卒業式も中学校の入学式や授業参観、卒業式にも来なかった。


中学校に入学した時にはもう諦めていた気がする。


私を見てはくれない・・・


私は一人なんだ・・・と。


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