夢想い~キミオモイ~
話してれば時間なんて忘れるもの。
気づけば目の先には校門。
校門の周りに桜が咲いていた。
その間をたくさんの人が通り過ぎていった。
私と昇もその桜の間を通り過ぎた。
その途中に見知った人の顔。
「未羅!!」
「信璃!?」
5日前に出会ったあの人。
こんな所で会うとは思わなかった。
「何でいるの?」
「俺?俺はこの高校の新入生♪」
「変人と一緒だとは思わなかった・・・」
「変人とは失礼な!!」
事実でしょう?
ふと周りを見ると、信璃の周りに女子生徒。
その女子生徒が私を見ていた。
友達かな?と一瞬思ったけど、違う。
『私の信璃クンと何話してるの?』
そういった視線が突き刺さる。
彼女らは信璃のファンっぽかった。