夢想い~キミオモイ~
「そうか。俺も入ろうかな~」
「そんな単純に決めていいわけ?」
「いいのいいの。別にどこでも一緒だし」
へらへらと信璃が笑う。
友達とか一緒に入らないのかな?
「巳神さん友達は?」
聞こうとしてたことを昇が聞いた。
「他の奴は部活入んないって言ってるし。それとタメでいいよ」
「一人で入るの?」
「まぁな。卓球部なら未羅もいるしいいかな~」
そんなことで決めていいわけ?
入る入らないは人の勝手だから別にいいんだけど。
「昇だっけ?お前も入んの?」
急にタメ語だったのに昇は少し戸惑っていた。
「あぁ」
少しぎこちなく答える。
「よろしくな♪」
そう言って信璃は昇に手を差し出した。
どうしようかと最初に悩んでいた昇も、
『こっちこそよろしく♪』
といって信璃と握手した。
昇と一緒で楽しいかも!!って思っていた部活が信璃が入ることでさらに楽しいかも!!って思えた。
楽しい毎日をこの学校なら過ごせる。
そう思っていた。
けどこれが崩れ去る一歩手前だったんだよ。
知っていたら私はキミを突き放したのかな・・?
もしそうだったら・・・私は最低だね。