夢想い~キミオモイ~

~足音~


入学して3ヶ月とちょっとが経った。

私はそれなりに楽しい生活を送っていた。

つまらない授業も楽しかった。

それはキミがいたから。

キミの笑顔で私は楽しく過ごせた。

キミが笑っていたから楽しかった。

テストもキミは毎回学年一位。

私と昇はいっつも教えてもらっていたね。

とてもわかりやすかったよ。

夏休み前のテストでは、自己最高点を取ったんだよ。

キミはそれを自分のことのように喜んでくれた。

人に喜んでもらうことがこんなに嬉しいって始めて知ったんだよ。

部活も楽しかった。

キミはどんどん強くなっていったね。

今じゃ誰もキミに勝てない。

3ヶ月の間に、何回表彰された?

キミが表彰されるたびに、キミの人気は上がった。

そのたびに私は、キミから遠ざかるような気がした。

でもキミは、いつも私の傍にいて笑顔をくれた。

私はとても安心したんだよ。

< 51 / 63 >

この作品をシェア

pagetop