夢想い~キミオモイ~
~足音~
入学して3ヶ月とちょっとが経った。
私はそれなりに楽しい生活を送っていた。
つまらない授業も楽しかった。
それはキミがいたから。
キミの笑顔で私は楽しく過ごせた。
キミが笑っていたから楽しかった。
テストもキミは毎回学年一位。
私と昇はいっつも教えてもらっていたね。
とてもわかりやすかったよ。
夏休み前のテストでは、自己最高点を取ったんだよ。
キミはそれを自分のことのように喜んでくれた。
人に喜んでもらうことがこんなに嬉しいって始めて知ったんだよ。
部活も楽しかった。
キミはどんどん強くなっていったね。
今じゃ誰もキミに勝てない。
3ヶ月の間に、何回表彰された?
キミが表彰されるたびに、キミの人気は上がった。
そのたびに私は、キミから遠ざかるような気がした。
でもキミは、いつも私の傍にいて笑顔をくれた。
私はとても安心したんだよ。