夢想い~キミオモイ~
「信璃!あっちの屋台行きた~い!!」
絵里が信璃の腕を引っ張る。
「ん、あぁ」
信璃も半分引かれるようにして連れて行かれた。
そう・・だよね。
信璃はあんなにかっこいいんだから彼女がいたっておかしくないよね。
むしろ、いないほうがおかしいし。
それに相手は絵里だもん。
絵里と付き合わない男子なんているのかな。
美人で、成績優秀で、スポーツもできちゃう。
完璧とも言える女の子。
断る男子なんているわけない。
「未羅?どうした」
昇が声をかけ、我に返る。
「何でもない。それより楽しも♪」
「そうだね♪」
藍が笑う。
きっと好きな人と一緒の夏祭りは楽しいんだろうな。