夢想い~キミオモイ~
急に声をかけられ、ビクッと体の動きが止まった。
振り向くと、同じ歳かもう少し上と思える青年がいた。
「体・・汚れてるぜ?」
「うそっ!」
その彼の言葉に私は急いで土や葉っぱをはらった。
落ちてきた時についた汚れ。
少し頑固でムキになってしまった、
「ぷっ・・あははっ!おもしれぇや」
彼が私を見ながら笑い出した。
「なっ・・何笑ってんのよ!!」
「いや・・アンタがおもしれぇから」
「笑わないでよ!!」
止める声が聞こえないのか、彼は笑い続けた。
人をあざ笑う笑い方。
それがとても気に食わなかった。