寝たくなんか無い

初めてアイツに性的虐待を受けたのは。

たぶん

小学生の頃だ。

最初は何かわからなかった。

何をされているか。

全くわからなかった。

思い出すだけで辛い。

涙が止まらなくなる。

パンツの中に手を突っ込まれ…

寝ていた私は寝ぼけていたのか

よくわからなかったからなのか

どうすればいいかわからなかった。

きっとこの時抵抗していたら。

今だって抵抗出来ただろう。

私とアイツの関係は

血縁関係は全くない。

私の本当の父は別にいる。

そう、お母さんが私の本当の父と別れて…

アイツと出会ったのだ。

お母さんはアイツの事が

すごく好きだ。

確かにアイツは

私に性的虐待をしなければ

真面目で誠実そうだ。

私がアイツに初めて会ったのは6歳の頃だ。

もちろん母の結婚に反対もなにも無い。


お母さんの事はとても好きだ。

だから言ったらどうなるのかといつも考える。

アイツに絶望するかな？

私を怒るかな？

きっとそんなことは無いはず。

アイツよりも大切にされてるはず。

そうだと信じたい。




会社もいいとこに勤めてて。

これ以上に無いほど私のお母さんは満足しているだろう。

なのに…

それなのに

アイツは母を大切にせず。

私に手を出した。

吐き気がする。