寝たくなんか無い
アイツさえいなければ…

今の私はもっと幸せだった。

幸せで汚くなかった。

もっと純粋だった。

もう戻らない。

この体も

心も…




















この性的虐待は毎日あるわけでは無い。

不意に始まる。

でも

タイミングはわからない。

突然なんだ。

いつも

気付いたらアイツは私の体を触って

キスして

大抵は寝ているふりをする。

抵抗の仕方がわからない。

誰にもわかってもらえないと思う。

そんなの抵抗すればいい。

そう思うと思う。

体が動かなくなる。

目を閉じてアイツが何処かに行くのを待つ。

泣くのを我慢して。

いつも泣いて

疲れて

眠る


次の日アイツ何もなかったように過ごす

私に接する。

我慢出来ない時は笑えなくなる。

だからいつも私も

何もなかった様にする。

そうすればお母さんは変な心配もしない。

私も甘えなくていい。

言ってしまったりしない。

私に出来る最大限の事。

時々笑えないくらいなら気付かれない。

これでいいんだ。

でも時々気付いてって思うこともある。

やっぱり甘えたくなる。

それでも自分のなかでしまっておくんだ。

みんなにとってもそれが1番だから。


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