あまさがたりないくらいでいいの。



体育を終えて、汗を拭く。
制服に着替えて教室に向かった。


着替えを既に済ませて、椅子に座って話していた泰汰と涼我は私達に気付いた。

「あめーっ」

「修旅の班どうするー?」

たたたっと駆け寄ってくる2人。
中1の頃は私より小さくて可愛かった。

なのに、男子の成長期とは怖いもので
気がついたら見上げなければならない程に。

雫石も、1年生の時はほとんど身長変わらなかったのに。
今では5cmも越されている。


「泰汰、なんかいい人いない?」

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