花咲くオフィス
その書類をじーっと見ながら
真剣な顔をする新人君。
っじゃなくて鶴谷君。
へー。
案外真面目な顔も出来るのね
『筒村さん。』
そんな事を考えてたら名前を呼ばれ
パッと書類に向いてた顔が私を見る。
『なに?』
真剣な顔をした鶴谷君と目があったことに
少しドキッとしたのは間違い、勘違いだと思う。
『この企画って候補まだ出したりしてもいいんすか?』
『え?あ、そうね。企画だものいいのがあれば検討していくわ』
『そうですか、俺考えてみてもいいです?』
まさか、入ったばかりの新人君の口から
そんな言葉が出るとは思ってなかった私は
少し固まってしまった。