花咲くオフィス


お昼も終わり、午後からの仕事を
順調にこなす。



『筒村さん、ここ確認してもらってもいいですか』


この前の新商品のアイデアを出し
仮採用され形にするための最終書類を
まとめていた鶴谷くん。


肩をぽんと叩かれ書類を渡される。


『あ、うんわかったわ。』


『お願いします』



仕事中はほんと真面目なのに。


かわいいとか言ってほんとたまに
不真面目になるけどね。


でもそれでも仕事はテキパキとこなして
くれるし実質もう指導としての立場なんて
いらないんじゃない?って思う。




『あ、あとこれなんですけど、、』


わからないとこは聞いてすぐ理解して
どんどん吸収していって

その仕事能力が羨ましいと思うくらい。



人って欠点があれば良点もあるもん
なのね。



無事に仕事も終わり

一段落した書類の見直しも鶴谷くんへと
返してこの日は仕事は終わり。


と、丁度携帯のバイブが鳴る。



ディスプレイには


『終わった?会社の前で待ってるからゆっくりこいよー』


と、勝浦さんから。



待たせるのは悪いし急がないと。


早く片付けて着替えて急いで会社を出る。



< 62 / 150 >

この作品をシェア

pagetop