絆物語~クールな教師(アイツ)と狼少女の恋~
2
ついに抜き打ちテストが始まってしまった。
いつものぼろ教室ではなく、他クラスの教室で、他クラスの教師たちに監視されながらのテストであるから、ズルはできない。
一問目を見た瞬間に、ファイツにはわかった。
これが、テフィオたちの言っていた、難問ペーパーであると。
バリバウスのいやらしい笑顔が目に浮かぶ。
ファイツはペンを持ち、必死で頭を働かせる。
この問題を解けなければ、シルフィとテフィオの二人はやめさせられ、自分は退学になってしまうという。
そんなもの、なればいいではないか。
なのになぜ今、自分はこんなに焦っているのだろう?
奴隷になるのは怖くない。妖精ならばいずれ直面せねばならない現実だからだ。
ならば…二人が自分の前からいなくなるのが、辛いのだろうか。
―まさか!
解答用紙は空白のまま、時間だけがどんどんと過ぎていく。
他の生徒たちがするすると問題を解いているのが音でわかる。
問題を改めて見てみても…わからない。
(どうしよう…!!)
いつものぼろ教室ではなく、他クラスの教室で、他クラスの教師たちに監視されながらのテストであるから、ズルはできない。
一問目を見た瞬間に、ファイツにはわかった。
これが、テフィオたちの言っていた、難問ペーパーであると。
バリバウスのいやらしい笑顔が目に浮かぶ。
ファイツはペンを持ち、必死で頭を働かせる。
この問題を解けなければ、シルフィとテフィオの二人はやめさせられ、自分は退学になってしまうという。
そんなもの、なればいいではないか。
なのになぜ今、自分はこんなに焦っているのだろう?
奴隷になるのは怖くない。妖精ならばいずれ直面せねばならない現実だからだ。
ならば…二人が自分の前からいなくなるのが、辛いのだろうか。
―まさか!
解答用紙は空白のまま、時間だけがどんどんと過ぎていく。
他の生徒たちがするすると問題を解いているのが音でわかる。
問題を改めて見てみても…わからない。
(どうしよう…!!)