絆物語~クールな教師(アイツ)と狼少女の恋~
2
何かが変だ、とテフィオは思う。
自分は原因不明の病にでもかかっているのだろうか。
シルフィという人間は、見れば見る程わからない。
笑ったり、泣いたり、怒ったり。確かな信念でぶっとんだ行動をとったり。
このひと月、シルフィとファイツと三人で協力して奔走する中で、シルフィのさまざまな表情や言葉に触れて…わけがわからなくなってしまった。
何がわからないのかもわからないのだ。
テフィオの心理は混乱をきわめた。
もちろん、「目的」は忘れていない。
忘れていないが、忘れているかのように感じるくらい、ふしぎと毎日が楽しかった。
そしてしだいに、シルフィから目が離せなくなっていた。
それが一番の謎だ。
「奴ら」の視線を感じても、前のように抱き寄せたりできなくなった。
なぜだろう。わけがわからない。
一人でいるときも、耳の裏であの声が蘇る。
気が付くと、シルフィのことを考えている。あんな人間が幼い頃、自分の近くにいてくれたら…などと。
―いてほしかった? …まさか!
とにかくなんとおそろしい病だろう。
病原菌を振りまいているのはもちろんシルフィに違いない。
まったく、腹立たしい。
自分は原因不明の病にでもかかっているのだろうか。
シルフィという人間は、見れば見る程わからない。
笑ったり、泣いたり、怒ったり。確かな信念でぶっとんだ行動をとったり。
このひと月、シルフィとファイツと三人で協力して奔走する中で、シルフィのさまざまな表情や言葉に触れて…わけがわからなくなってしまった。
何がわからないのかもわからないのだ。
テフィオの心理は混乱をきわめた。
もちろん、「目的」は忘れていない。
忘れていないが、忘れているかのように感じるくらい、ふしぎと毎日が楽しかった。
そしてしだいに、シルフィから目が離せなくなっていた。
それが一番の謎だ。
「奴ら」の視線を感じても、前のように抱き寄せたりできなくなった。
なぜだろう。わけがわからない。
一人でいるときも、耳の裏であの声が蘇る。
気が付くと、シルフィのことを考えている。あんな人間が幼い頃、自分の近くにいてくれたら…などと。
―いてほしかった? …まさか!
とにかくなんとおそろしい病だろう。
病原菌を振りまいているのはもちろんシルフィに違いない。
まったく、腹立たしい。