絆物語~クールな教師(アイツ)と狼少女の恋~
「だが俺は諦めていない。
国王という至高の座に就き、富と名誉のすべてを手に入れることをな。
お前も知っているだろう? この世界には、気の力の大小によらない最強の剣があることを。それが“ラダメシス”。国祖であり英雄アンティストの剣だ。
確かに…伝説上の剣だ。存在しないと考える者もいる。
しかし俺は独自に調査を進め、ラダメシスの秘密のかなり近いところまで迫ってきた」
シルフィに向けられたテフィオの瞳がらんらんと輝く。
それは何かにとりつかれたような、何か危険なにおいを感じさせるもののように、シルフィには思えた。
「そこで重要になってくるのが“妖精”だったんだ。
ラダメシスの秘密は、妖精が知っている。
調査によれば、炎や水の能力にめざめたあとの妖精でなければならず、“知的活動”の中でその妖精の中に閃くようにして訪れる血の秘密なのだという。
だからだ。
だから俺は妖精先生になった。
学校は能力に目覚めたあとの妖精のいるところであり、知的活動をするところだから、うってつけだと思ってな。しかし、いざ来てみて驚いた。任されたファイツはやる気ゼロ、他クラスとは校則で接触もままならなかったからな。
そんな時、お前も知っての通り、盗賊たちの襲撃があった。
俺はこれ幸いとバリバウスを助け、救命の請願に持ち込み、他クラスとの接触を許可してもらった。
そして今まで無表情だったファイツの表情が、お前たちに対して動いたから…もしかしてお前たちならファイツにうまく取り入ってくれるのではと思った。
だから協制先生に指名したんだ。
あの時絶対に妖精を傷つけさせたくなかったのも、もちろんラダメシスのためだ」
国王という至高の座に就き、富と名誉のすべてを手に入れることをな。
お前も知っているだろう? この世界には、気の力の大小によらない最強の剣があることを。それが“ラダメシス”。国祖であり英雄アンティストの剣だ。
確かに…伝説上の剣だ。存在しないと考える者もいる。
しかし俺は独自に調査を進め、ラダメシスの秘密のかなり近いところまで迫ってきた」
シルフィに向けられたテフィオの瞳がらんらんと輝く。
それは何かにとりつかれたような、何か危険なにおいを感じさせるもののように、シルフィには思えた。
「そこで重要になってくるのが“妖精”だったんだ。
ラダメシスの秘密は、妖精が知っている。
調査によれば、炎や水の能力にめざめたあとの妖精でなければならず、“知的活動”の中でその妖精の中に閃くようにして訪れる血の秘密なのだという。
だからだ。
だから俺は妖精先生になった。
学校は能力に目覚めたあとの妖精のいるところであり、知的活動をするところだから、うってつけだと思ってな。しかし、いざ来てみて驚いた。任されたファイツはやる気ゼロ、他クラスとは校則で接触もままならなかったからな。
そんな時、お前も知っての通り、盗賊たちの襲撃があった。
俺はこれ幸いとバリバウスを助け、救命の請願に持ち込み、他クラスとの接触を許可してもらった。
そして今まで無表情だったファイツの表情が、お前たちに対して動いたから…もしかしてお前たちならファイツにうまく取り入ってくれるのではと思った。
だから協制先生に指名したんだ。
あの時絶対に妖精を傷つけさせたくなかったのも、もちろんラダメシスのためだ」