どれが最善の策か
家に帰ってもなにもすることはない



サッカーをしにいくくらいだ

ならいっそのこと賢二の家でジュースとお菓子を出してくれる条件付きで暇潰す方が得な気もする


もちろん、ジュースとお菓子をだしてくれないなら行かない

『ジュースとお菓子出してくれるなら構わないぞ』



笑いながらこう返された

「オッケー、ってかお前人の足元みるの得意だな」


(良い意味で言われたのかわからないな)


賢二の家はリクの家から近い


幼なじみといったとこだろう、幼稚園のときから今までずっと一緒だったから

「ほら乗れよ」



言われるままに後ろにのせてもらった


自転車を二人乗りして賢二の家へ走っていると、数十メートル先に見えた店。



小学生の頃、賢二と遊ぶ途中にいつも寄った駄菓子屋さんが、まだ潰れてないことに驚きだった

遠目でわからないが、昔行ってた時は1階建ての、ペンキで黒色に塗られ、木で出来た壁
所々ペンキが剥がれていた

看板は店の横に古そうな木を立て、人の文字で「駄菓子屋」と縦に書かれていた


近くに店もなく、あまり目立たないとこだが利用してる人数は意外と多い

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