水曜日の彼女


それから…朝陽は家族と、俺のこと以外は一切信用しなくなった。


家族は誰よりも大事にする。

特に…瞳さんに対しては罪悪感があるのか、常に身体の事を心配している。

そして…俺だけには心を開く。

でも、学校でも俺以外の友達は居ない。




高校に入学して、朝陽のモテ方は半端なかったけど、一切他人を寄せ付けなかった。

でも…ある日、俺が言ってしまったんだ。



「身体だけの関係でもいいならって言ったら?

さすがに引くんじゃねぇ?」



告白されるのがウザいと言っていた朝陽に言った一言だったのに…これが、日替わり彼女の始まりだった。




朝陽が感情もなく女を抱いているという事…。


それを知って…俺は…かなり後悔した。




好きな人と身体を重ねるって事は…本当に幸せなことなのに……。




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