水曜日の彼女
「もうっっ!何っっ?」
私が少し荒っぽくそう言うと、
「紅茶を入れてきたのよ。」
拗ねたように言うお母さんから、紅茶の乗せられているトレーを受け取り、部屋から追い出すようにドアを閉めた。
ローテーブルの上にトレーを置き、
「なんか……もう…お母さんがゴメンね。」
と森山くんに向かって言うと、
「優しそうなお母さんでいいじゃん。」
そう言う森山くんが、とても優しく微笑むから、私も彼の隣で自然と笑顔になった。
「玲菜…お前には、ちゃんと聞いて欲しい。
いや……俺が玲菜に伝えたいんだ。
だから少し話は長くなると思うけど…聞いてくれますか??」