水曜日の彼女
立ち止まった森山くんに駆け寄ると、身長の高い森山くんを下から見上げた。
「あの……」
初めてこんな間近で見たけど…キレイすぎる!
まつ毛長いし…
瞳は吸い込まれるほど黒くてキレイ…。
整った顔立ち…みんなが騒ぐのも分かる…。
「何か用?」
私がジッと見上げたまま何も言わないから、森山くんが不思議そうに私に話しかけてきた。
そうよ!そう!!告白するんじゃない!
「あの…私3組の加藤玲菜って言います。」
そう言って、私は森山くんの顔を見た。