水曜日の彼女


「素敵なご両親だね。

本当に本当に朝陽達3人のことを大切に考えてるんだ。」




こうやって少しずつ、人と関わることが出来るようになっていければいいなと思う。




大丈夫…。


きっと朝陽は大丈夫…。




「ねぇ朝陽。

2人で居る時は、絶対手を繋ぐようにしよう?ダメ?」




私がニッコリ笑って朝陽にそう言うと、朝陽の眼鏡の奥の瞳が優しい色へと変わった。




「…いいよ。」




と…少し照れくさそうに呟いた。




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