水曜日の彼女


「いきません!!

俺はみんなにお前が彼女だって見せたいくらいなんだ。」




そう言うと、朝陽が小さく折りたたまれたメモを私の目の前に広げた。


そこには…


私の家の住所と、


【3組の千葉凛人は、朝陽と離れた傷心の加藤さんに、物凄いアプローチをかけている】


との文字が……。




「~~~~~っっ!!何このメモはっっ!?」




驚いて朝陽の顔を見ると、ブスッと拗ねたように唇を尖らせて言った。




「遼が夏休みの終わりに、俺の家に来た時にこのメモを渡して、言ったんだよ。

3日以内に玲菜の家に行けって…。」



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